ケガの応急処置について

文責:院長 柔道整復師 黒澤彰

最終更新日:2024年03月25日

1 応急処置の基本「RICE」

 応急処置の基本として、「RICE」と呼ばれるものがあります。

 RICE処置とは、ケガをしたらまずすべきことの頭文字から名付けられたもので、Rest(安静)、Ice(冷却)、Compression(圧迫)、Elevation(拳上)が、これに当たります。

 ケガをした直後には 、ケガの状態が悪化することを防ぐための応急処置を行います。

 ただし、これはあくまでもスポーツ中のケガなどの応急処置ですので、意識がなかったり、大量に出血していたり、頭を強く打ち付けていたり、骨折などで変形していたりなどの重いケガの場合は、むやみに動かさず、速やかに救急車を呼ぶなどの対応が求められます。

 文献によっては、上記の「RICE」に、Protect(安全な場所へ移動する「保護」)のP、Stabilization/Support(骨折や脱臼には不可欠な「安定/固定」)のSを加える「PRICES」もあります。

2 基本的な応急処置について

 ケガをしたら、まずは安静にして、内出血によって損傷部位がこれ以上腫れてしまうのを防いだり、その腫れによって神経の損傷を防ぐことが大切です。

 次に、内出血による腫れや炎症を抑えるため、冷却します。

 冷やす際は、氷の入ったビニール袋にタオルを巻くなどして、なるべく損傷部位に直接氷を当てないようにしてください。

 続いて、損傷部位を圧迫することで、内出血や腫脹の抑制を図ります。

 必要以上の圧迫は循環不全を引き起こす可能性があるので注意するようにしてください。

 そして、内出血による腫れを防ぐため、損傷部位を心臓よりも高い位置に保ちます。

3 応急処置後はお早めに通院を

 RICE処置を行っているかどうかは、ケガの予後に影響するため、適切な処置を行うことが大切です。

 しかし、これはあくまでも応急処置ですので、この処置を行ったからといって安心せずに、出来る限り早く通院を開始してください。

 当院は、スポーツ中のケガに対する施術にも対応しており、ケガをした状況やケガに対する処置を確認した上で、ケガの状態に合わせて適切な施術内容を判断して参ります。

 ケガの痛みがぶり返すことなく、早期に根本から改善出来るように努めておりますので、ケガをされた方は当院にご相談ください。

 当院では、携帯用の器具の貸し出しも行っておりますので、お気軽にお声掛けください。

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